
東レ株式会社(所在地:東京都中央区、代表取締役社長:大矢 光雄)は、「nano tech 2025 第24回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議」(2025年1月29日~1月31日、会場:東京ビッグサイト)に出展し、「イノベーション創出に向けた東レの取り組み」をメインテーマに、「環境」「半導体」「モビリティ」の各分野で貢献するナノテクノロジーを活用した先端材料・技術を展示紹介しました。
東レは1926年、レーヨン糸の生産会社としてスタートしました。
創業以来培われてきた「有機合成化学」「高分子化学」「バイオテクノロジー」に、極限追求を代表する「ナノテクノロジー」を加え、これらの4つのコア技術をベースに、繊維、フィルム、樹脂、ケミカル、さらには電子情報材料、炭素繊維複合材料、水処理、医薬、医療機器とさまざまな事業分野で先端材料を創出し、事業化を実現しています。
「DEWEIGHT®(デューエイト®)」は、繊維の成分や形をナノレベルでコントロールする東レのスーパーナノテクノロジー「NANODESIGN®」と「高次加工技術」の融合により、優れた水滴除去性をPFASフリー(フッ素を使用しない)で実現した撥水ストレッチテキスタイルです。
繊維の成分をナノレベルでコントロールすることにより、今までにない機能や質感を持たせ、自由な繊維形状を実現する技術です。
その技術によって、複雑な形態の形成や様々なポリマーの複合が可能になりました。
・環境配慮型撥水加工での優れた水滴除去性
・さらっとした快適な着心地
・適度なストレッチ性による動きやすさ
・ギラツキをおさえた上質なナチュラル感
優れた水滴除去性を活かし雨の日も快適に、をコンセプトにアウターやボトムなどファッション向け素材へ展開
東レでは、ガラス繊維強化PPS樹脂(PPS-GFRP)をリサイクルしてもバージン材の初期性能を維持することが可能な新技術を開発しました。
・新規マテリアルリサイクル用ペレットを設計
・リサイクル材とのブレンドで物性を回復
自動車用ナイロン6樹脂のケミカルリサイクル実現による循環型バリューチェーンを構築構築しました。
・亜臨界水(高温高圧水)を用いた解重合
① 自動車での使用→廃棄
② 自動車からの廃材を回収
③ 分別/粉砕
④ 亜臨界水による解重合(廃プラ由来モノマー水溶液)
⑤ モノマー分離精製(精製モノマー)
⑥ 重合(ナイロン6樹脂チップ)
⑦ コンパウンド
⑧ 自動車用ナイロン6材料 ※①に戻る
半導体製造に用いる超純水を多様な原水から製造できる高除去RO膜エレメント「TBW」シリーズ。2024年に販売を開始した「TBW-XHRシリーズ」は、RO膜の製造プロセスの革新により、水を選択的に透過させ、尿素やホウ素を始め、アルコールなどの除去性を高める、新たな膜構造の制御技術を開発し、従来は除去が難しかった尿素の除去性を従来比2倍に向上し、低い圧力での優れた透水性と両立させた新製品です。
東レでは、先端半導体向けPFASフリーのモールド離型フィルムを実用化しました。本フィルムは、欧州等で規制が検討されている有機フッ素化合物を含まない材料から成り、モールド工程でみられる課題であった金型汚れを1/5以下に抑制することで最先端の半導体製造の稼働率向上に貢献します。
出展社 | 東レ株式会社 |
---|---|
住所 | 〒103-8666 東京都中央区日本橋室町2-1-1日本橋三井タワー |
URL | https://www.toray.co.jp/ |
展示会名 | nano tech 2025 第24回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議 |
---|---|
展示会概要 | カーボンナノチューブを始めとしたナノ材料・素材等、様々な分野の最新技術・製品が一堂に集結する、「ナノテクノロジー」に関する世界最大級の国際総合展示会 |
会 期 | 2025年1月29日(水)~1月31日(金) |
会 場 | 東京ビッグサイト |
住 所 | 〒135-0063 東京都江東区有明3-11-1 |
主催者 | nano tech実行委員会 株式会社JTBコミュニケーションデザイン |