《 第29回 設計・製造ソリューション展（DMS） 》
カシオ計算機株式会社は、創業以来、「それまでにない斬新な働きを持った製品を提供することで、社会貢献を実現する」という「創造 貢献」の理念の基、独自のデジタル技術を駆使しながら、常に新しい分野へのチャレンジしてきました。耐衝撃腕時計【G-SHOCK】、多彩な学習機能を1台に詰め込んだ電子辞書【EX-word】等に代表される通り、世界中で親しまれながら、世界のデジタルヒストリーをリードする製品を常に生み出してきています。そんなカシオ計算機が制作したのが、１枚のシートから創造的革新を生み出し、日本のものづくりに変革をもたらした2.5D PRINT SYSTEM「Mofrel（モフレル）」。これからもカシオ計算機は、独創的なアイデアと独自のコア技術力により、このような独創的で新しい商品群を生み出し、世界中に新しい文化を創造していきます。
2.5D PRINT SYSTEM「Mofrel（モフレル）」
時間とコストの削減が、 日本のものづくりに革新をもたらす。木、布、石などさまざまな素材が持つ繊細な凹凸・色合いや、ステッチやエンボスなど加工による形状も、1枚のシート上へスピーディに表現する2.5Dプリントシステム。「1枚のシートから創造的革新を。2.5D PRINT SYSTEM「Mofrel（モフレル）」と称してシート上に 素材の触感や加飾による質感を表現。サンプル制作などにおける金型レスを実現し、時間とコスト両面からの効率化を可能にするうえ、より自由なイメージの具現化が、作り手の豊かな発想まで支援。日本のものづくりに、かつてない革新をもたらします。サンプル制作における金型レスを実現し、時間とコストの効率化、自由なイメージ具現化の反複が可能。現在は試作用途のみ活用できます。
カシオ計算機は、6月20日から22日にかけて東京ビッグサイトにて開催された「日本ものづくりワールド 2018」内の「第29回 設計・製造ソリューション展(DMS)」にて、2.5Dプリントシステム「Mofrel(モフレル)」のデモ展示を行った。
3Dではなく、2.5Dというのは、レンガや革、スティッチやエンボスといった加工で生み出される形状を1枚のシート上に凹凸を生み出すことで質感を再現するため。立体ではなく、あくまで平面の印刷からの発展系であるため2.5Dという名称が付けられている。
サンプルなど試作品の制作における金型レスを実現し、時間とコストのメリットは、効率化、自由なイメージ具現化の反複が可能なこと。写真は配布されている印字サンプル。模様一つ一つが厚みや凹凸の形が異なる。
対応するシートのサイズはA3/A4で、プリントに要する時間はA4で5~9分程度。カラー表現力は1600万色以上とのことで、実際に出力されたシートを見ると、本物のように見える。
時間とコストの削減が、日本のものづくりに革新をもたらす。
木、布、石などさまざまな素材が持つ繊細な凹凸・色合いや、ステッチやエンボスなど加工による形状も、一枚のシート上へスピーディに表現する2.5Dプリントシステム。サンプル制作など試作品の制作における金型レスを実現し、時間とコスト両面からの効率化を可能にするうえ、より自由なイメージの具現化が、作り手の豊かな発想まで支援。日本のものづくりに、かつてない革新をもたらします。
※CMFデザイン: 製品デザインにおける、Shape（形状）だけでない、Color（⾊）、Material（素材）、Finish（仕上げ）など、⾯上におけるデザインのこと
選べる専用デジタルシート
【Mofrel】
デザインは今お使いのPCで。出力の指示は専用ソフトでスムーズに。
【凹凸を金型レスで簡単に造形】
2.5D出力で、シート上に微細な凹凸を付けることが可能。木や石などさまざまな素材の表面が持つ細やかな表情や、ロゴなどのエンボス加工も、金型を使用せずに造形することが可能です。
【1600万色以上の色合いに対応】
カラーの表現力は1600万色以上。素材そのものの色合いはもちろん、職人やデザイナーのイメージするカラー・配色を、シート上に美しく再現します。
【最短約5分のスピーディな出力が可能】
プリントアウトに要する時間は、A4サイズでわずか約5分～9分で。制作時間の大幅な削減により、製品の開発期間を短縮できるほか、多様な選択肢の検討を可能みするなど完成度向上にも貢献します。
デザイン試作では、革や木材、タイルなど、実際に用いる素材を取り寄せて検討を行うため、材料費がかかる。また、既存の製品からイメージに近いものを探す手間がかかることや、モノを介する工程のため遠隔地の協業先との情報共有が難しいことも課題だ。それに対してMofrelは、革目の細かな差異や、パンチングの数ミリ単位のピッチの違いなどを、取り寄せや加工の注文などをすることなく、凹凸で再現して検討できる。
現在は、さまざまな用途への展開に向けた取り組みを進めているとのことで、デザイナーを中心に提案活動を行なっているという。一方で、そうしたデザイナーからはA3より大きいサイズのシートへの対応などの要望も出てきているとのことで、そうしたより拡張性を高めるための次世代に向けた開発も地道に進めている。また、新たな用途開発として、伸ばす、貼るといったことが可能なポリオレフィン(PO)を用いた曲面への対応や、機械スイッチと連動させ(シートの下に配置)、プロトタイプでの実際のスイッチを押した際の感触を確かめるといったことも進めている。今後、さまざまな分野での活用が期待される。
仕組みとしては、印刷対象となる「デジタルシート」に熱で膨張するマイクロパウダーが含まれており、電磁波を加えると、あらかじめ白黒印刷で指定した部分だけが隆起する。隆起の指定を行う「バンプデータ」は、専用ソフトなど作るのではなく、デザイン現場ではほぼインフラのようになっている画像処理ソフト「Photoshop」のプラグインとして提供する。その後、シート表面のフィルムを剥がして表面をまっさらな状態にし、上からカラー印刷を行うことで、フルカラーの手触りがあるシートが完成する。
熱を加えることで膨張する特殊な専用シート。熱量をコントロールすることで、隆起の高さを制御することができます。また、異なる特徴を持つ3種類のラインアップの中から、用途に合わせた最適な選択が可能です。
上質紙を基材としたスタンダードなデジタルシートです。メリハリのある凹凸と微細な資部を再現します。
■ プラスチックシート
PETフィルムを基材とした耐久性のあるデジタルシートです。しなやかなで破れにくく、水にも強いシートです。
■ PO（ポリオレフィン）シート ・・・シールタイプ
ポリオレフィンを基材としたシートで、裏面は粘着性のあるシールとなっています。5%の引き伸ばしが可能で曲面などにも貼付けできます。
カシオ2.5Dプリントシステムのコアテクノロジーを備え、これまでにない独創の表現力を叶えた「デジタルシート」。 木、布、石、金属などさまざまなマテリアル・モチーフが持つ繊細な凹凸や色合いを、 約5~9分程度というスピーディなプリントアウトで、一枚のシート上に美しく表現しています。 シートの基材は、紙ベースに加えてPETベースや5%の伸縮可能なPO素材もラインナップ。 製品・試作品製作の自由度を高め、コストと時間の大幅な削減を可能にしています。
多彩かつ繊細な表現力、デザインの高い自由度、そして、「プリントアウトで作る」という革新的な利便性が、試作品やサンプル品などを中心とした制作の現場で、幅広く活躍します。
カラーバリエーション、同デザインでの素材違い、シボをはじめとした仕上げの種類など、さまざまな比較検討が容易に行えます。
【色】
デザインの検討に重要なカラーバリエーションをスピーディに作成。より効率的に、完成度の高い試作品づくりを可能にします。
【質感】
同素材における質感や仕上げの違いを細やかに表現。多様な素材を準備することなく、スマートに比較検討が行えます。
革と布、木と石など、複数の異素材を組み合わせた試作品も、1枚のシートで出力可能。ステッチなど加工部分の表現もスムーズです。
異素材を組み合わせた境目・縫い目なども、自然に近い形で美しく再現。イメージに沿った試作品・製品づくりに貢献します。
デジタルシートは「切る」「曲げる」など加工が容易。さらにPO（ポリオレフィン）基材は「伸ばす」「貼る」などのニーズに対応しており、立体的な形状でも、完成イメージに近い試作品づくりが行えます。
【曲面】
平面だけでなく、曲面への貼付も可能。車の内装やインテリアなど、多様な試作品づくりに対応します。
【スイッチ】
家電をはじめ幅広く使われているメンブレンスイッチの表面シートも、「伸び」のあるPO（ポリオレフィン）基材製シートを用いることでで試作品制作が可能です。
ここをクリックするとお問合せページをご覧いただけます。
URL: https://secure.casio.jp/mofrel/ja/contact/form.php
| 展示会名 | 第29回 設計・製造ソリューション展（DMS） |
|---|---|
| 会 期 | 2018年6月20日（水）～22日（金） |
| 会 場 | 東京ビッグサイト |
| 展示会カテゴリー | IT・Web・通信・情報処理・事務機器 |
| 住 所 | 〒135-0063 東京都江東区有明3-11-1 |
| 主催者 | リード エグジビション ジャパン株式会社 |
| URL： | http://www.dms-tokyo.jp/ja/ |
| 備 考 |
