株式会社JERA (所在地:東京都中央区、代表取締役社長 CEO兼COO:奥田 久栄 以下、「JERA」という)は、「第8回 ゼロエミッション火力発電EXPO」(2024年2月28日~3月1日、会場:東京ビッグサイト)に出展し、「JERAゼロエミッション2050」の取り組みのほか、「デジタル発電所(Digital Power Plant)」の取り組みについて展示紹介しました。
JERAは、東京電力と中部電力との包括的アライアンスに基づき、日本に国際競争力のあるエネルギー企業を創出することを目指して設立され、燃料上流・調達から発電、電力/ガスの卸販売に至る一連のバリューチェーンが当社に一元化された国内火力発電の半分を占める発電能力と、世界最大級の燃料取扱量を誇るエネルギー会社です。
化石燃料を使用した火力発電は、日本の電力需要の約8割を支える一方で、国内のCO2総排出量の約4割を占めており、低炭素社会の実現には火力発電からのCO2排出量削減が欠かせません。
JERAは、国内最大の発電事業者として、低炭素社会の実現を積極的にリードしていく立場にあることから、これまでの取り組みを一層加速させるとともに、長期的に目指す姿を明確にすべく、「JERAゼロエミッション2050」を掲げることとしました。
ロードマップ(2022年5月更新版)
国内外の事業において、2050年時点でのCO2ゼロエミッションを目指し、まずは、国内事業におけるCO2ゼロエミッションの道筋を示した「JERAゼロエミッション2050 日本版ロードマップ」を策定しました。
このロードマップでは、2030年までに当社の保有するすべての非効率な石炭火力発電所(超臨界以下)を停廃止することや、火力発電所における化石燃料とアンモニアや水素の混焼と、その混焼率を徐々に引き上げていくことなどを柱としています。ロードマップは、今後、政策等の前提条件を踏まえて段階的に詳細化を図っていきます。
DPPとは発電所の運転・保守(Operation & Maintenance=O&M)をデジタル化してデータドリブンなO&M体制を構築する取り組みです。
①発電所同士が時を超えてつながる
=各発電所の過去の膨大なO&Mデータをデジタル化することでデータが「知恵として未来に」つなげられる
②発電所同士が空間を超えてつながる
=離れていても互いの課題や解決策を共有し、利用できるようになる
③あいまいさを形にできる
=専門性の高いO&M業務の知見やノウハウを形式知にできる
発電所のO&Mには実にさまざまな業務があります。発電機を運転するための監視やデータ収集、不具合発生の対策判断や操作、原因の解明、設備の保守や不具合の予防、石炭やLNGなど燃料の市場動向を見た運転計画の策定等々。それらを大括りしたとしても「性能管理」「予兆管理」「不具合管理」「作業停止管理」「予寿命管理」「保全計画」のように多様な領域に区分され、しかもそれらの業務は高度に専門的であり、知見やノウハウは現場のエンジニアに「属人化」しており、一子相伝のように受け継がれてきました。
JERAは国内26か所の火力発電所による合計約6100万kWの発電容量を誇り、海外でも約1240万kWの発電容量を持っています。
「JERA-DPP®」はそうした発電事業に蓄積された膨大なO&M関連の技術ノウハウとデータをデジタル化することで形式知に転換し、そこにさらに「AI」も投入した独自のソリューションです。
現場のエンジニアの気づきや知恵は、JERA-DPP®のソリューションに余すところなく盛り込まれています。その上で、例えば発電所の計画外停止を現在の平均年10日からゼロにする、データとAIの活用でメンテナンスコストを20%削減する、より業務を効率化して最適な人数で発電所を運営する、AIの提案をエンジニアが判断して対応する、LNGなど燃料市場の相場や電力需給の動向に機動的かつ柔軟に対応できるようにする等のメリットを創造しようとしています。
出展社 | 株式会社JERA |
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住所 | 〒103-6125 東京都中央区日本橋2丁目5番1号 日本橋髙島屋三井ビルディング25階 |
URL | https://www.jera.co.jp/ |
展示会名 | 第8回 ゼロエミッション火力発電EXPO |
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展示会概要 | 低炭素社会実現に向けて、注目が集まる高効率・環境負荷の少ない次世代火力発電システム。本展は発電プラントの建設・保守運用に必要な制御システム、エンジニアリング技術、プラント部品、タービン、ボイラなどが出展し、電力・ガス会社、発電事業者、プラントメーカーなどが来場する商談展 |
会 期 | 2024年2月28日(水)~3月1日(金) |
会 場 | 東京ビッグサイト |
住 所 | 〒135-0063 東京都江東区有明3-11-1 |
主催者 | RX Japan株式会社 |