株式会社IEC(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:青木 秀人)は、2021年12月8日(水)から10日(金)の日程で開催された第4回 コーティング ジャパン(塗料・塗装設備展)に出展し、IECセンシング技術、新開発の塗布装置を中心に最新の流体制御技術を紹介しました。
IECは様々な流体(塗料・接着剤・化学薬品・パテ・シール材・食品等)に対し独自のハンドリング技術(塗装・塗布・移送・充填・注入・計量・混合等)を活かし、あらゆる産業界に確かな品質を展開しています。ポンプや塗装ガン、接着剤のアプリケーターに限らずその周辺機器・自動装置・設備のデザインから設置工事、アフターサービスまで提供しており、顧客のニーズに最適な機器を選定し全てをコーディネートできるエンジニアリング会社へと成長しました。塗装業界ではブース・コンベア・乾燥炉等 塗装機器販売・工事に留まらず、塗装プラント全体の設計施工も手掛けています。自動車製造業界では60年の歴史があり、高い顧客要求レベルに対し様々なオリジナル製品の開発も行っています。
2020年11月には研究開発の拠点となる「IEC Laboratory」を新設。IEC Laboratoryでは、小型ロボットを用いた塗装・接着の各種テストをはじめ、大型ロボットを用いた自動化実験、低温・高温環境を再現できる温度コントロールルームなど、細かい顧客ニーズに合わせたトライ・テストが可能となっています。
今回の展示では、市場ニーズを製品化・装置化して新たなステージへと進化させた3Dレーザースキャン塗装ロボットティーチングレスシステム、3D高速ビジョンオートシーリングシステムを、また開発品としては、Coating・接着に特化した塗布システム、電気自動車製造のニーズに応えるワニス塗布を実演展示し自動化を提案しました。そのほか、IECオリジナル製品として、定流量塗布システム(ブースターポンプ)2種類もあわせて実演展示いたしました。
3D Scanning Independent Coating
昨年プレリリースした塗装ロボットティーチングレスシステムを新たなステージへと進化させて実演展示しました。同システムは新しく採用したレーザーセンサーにカメラスキャン機能を追加、新開発の演算ソフトでワーク立体形状認識の精度を向上させたものです。
赤外線カメラを使用したスキャン技術で、外乱の影響を全く受けずワーク形状を3Dで認識、専用システムを用い即座にワークズレを検出し塗布位置等をアジャストします。この技術により、従来のカメラビジョンシステムよりも画像処理が高速で、広い視野の計測が可能となります。今回はこのビジョンシステムを利用したオートシーリングシステムを実演展示しました。
ステーター製造ライン専用「ワニス塗布ゲル化システム」を実演展示しました。ワニス塗布方法を追求できるトライシステムで、塗布と含侵の解析がIEC Laboratoryで対応できる為、製造ラインを立上げる際の仕様決めが可能となり、品質の均一化が望めます。併せて付帯設備の提案も対応可能です。
小型化を追求し、ロボットに搭載できる定流量塗布システム(ブースターポンプ)を開発しました。往復動吐出を可能にしたことでサーボモーター1台での制御を実現(シングルサーボ機構)。安定した定流量塗布と連続吐出を両立させています。幅広い分野のシーリング自動化に寄与する製品で、展示会ではプロトタイプのシーラー塗布を実演展示しました。
カートリッジ充填式にすることにより、ホースレスになったブースターポンプを実演展示しました。ホースレス仕様なのでわずらわしい材料ホースが不要となり、ティーチング作業を簡素化してくれます。ブースターポンプの組み合わせにより磨耗性材料や高粘度の放熱材塗布、少量塗布に最適なシステムです。
併せて今回の展示では、設備エネルギーの見える化、電動化、自動化、省エネルギー化、再生エネルギー化、からくり化などのご提案もいたしました。
そのほか、IEC Laboratoryでのテストと連携した塗装・塗布方法改の提案、生産技術の提案などにも多くのご興味をいただきました。
創業60周年を迎えたIECでは、スピード感を持ってお客様に対応するために、研究開発に特化した施設が必要であると考え、「 IEC LABORATORY」を設立しました。2015年竣工の横浜営業所から始まり、国内営業所や海外の拠点と同じく、建物に社名にロゴマークだけとしたのは建造物からと社員の発しする魅力を、地域の方々に感じていただき、ロゴマークから調べてもらえるような会社でありたいという強い思いがあるからです。
これからは過去に捉われずに発想することが大切であり、アイデアは無限大です。
流体を自在にコントロールする技術、モーター・バッテリー・温度管理システム・ソーラーパネルといった技術領域から見れば、大気圏外はまだまだ未知のフィールドですが、それらの技術をさらに進化させれば、私たちは、宇宙に手が届くところまで来ているのではないかと考えています。
「創異工夫」の技術力と提案力で100年企業を目指すIECは、過去の事業領域にとどまることなく、次のステージ『宇宙』を視野に入れています。
展示会名 | 第4回コーティングジャパン |
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展示会概要 | 自動車、エレクトロニクス、建築をはじめとした様々な分野で必要不可欠な「塗料・コーティング技術」に特化した専門展です。工業用、建築用に限らず、塗料・塗装・コーティングに関するすべての製品が出展対象 |
会 期 | 2021年12月8日(水)~12月10日(金) |
会 場 | 幕張メッセ 7ホール 49-59 |
展示会カテゴリー | 塗料・コーティング剤、塗装機械・技術、検査/測定/分析技術、塗料製造装置・技術、周辺機器 |
住 所 | 〒261-8550 千葉県千葉市美浜区中瀬2丁目1 |
主催者 | RX Japan株式会社 (旧社名: リードエグジビションジャパン) |
URL | https://www.coating-japan.jp/ |
出展社 | 株式会社IEC |
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住所 | 愛知県名古屋市名東区本郷2-160 |
URL | IEC GROUP | 流体制御装置・流体ポンプの取扱 (iec-jpn.co.jp) https://iec-jpn.co.jp/ |